マルチビタミンの効果・効能とは!分かりやすく解説します

皆さんは、「マルチビタミン」と書かれたサプリメントを目にしたことがあるでしょうか。マルチサプリメントは、食事の栄養バランスが偏りがちな現代人にとって手軽に栄養補給のできる非常に効率的なサプリメントとして人気です。

今やどの薬局でも複数のメーカーのマルチビタミンサプリを取り扱っている程、メジャーなものになりました。ところで、「マルチビタミンってよく聞くけど、一体何が入っているの…?」と思う方もいらっしゃるはずです。

実は、マルチビタミンは様々なビタミンが配合されたものですが、しっかりとした定義は決まっていないんです。とはいえ、どのようなものが入っているのか気になりますよね。

そこでこの記事では、

  • マルチビタミンサプリメントの定義
  • マルチビタミンサプリメントに含まれるビタミンの効果

について詳しくご紹介します。

この記事を読めば、マルチビタミンの具体的な効果について理解できることでしょう。ぜひこの機会にマルチビタミンについて知り、効率よくビタミンを摂取していきましょう。

 

 

 

1. マルチビタミンとは

まずは、マルチビタミンの成り立ちやその定義についてご説明していきます。

 

1-1. マルチビタミンの歴史

ビタミンが初めて世界で発見されたのは20世紀初頭のことです。

当時は、不足すると脚気になってしまうミネラル(栄養素)として注目され、研究が進められました。その後ビタミンAやCといった分類がなされ、現代でもおなじみの多様なビタミンが発見されたのです。

マルチビタミンが初めてサプリメントとして登場したのは1950年代のことです。

滋養強壮や疲れに効くといったキャッチフレーズで、「総合ビタミン剤」という名前で登場し、人気を博しました。

 

1-2. マルチビタミンの定義

マルチビタミンの定義ですが、実ははっきりと定められていません。

その名の通り、ビタミンがマルチ(多様)に摂取出来ればそれはもうマルチビタミンなのです。そのため、「マルチビタミン」と称していても、配合されているビタミンの種類は各製薬会社やメーカーによってバラバラなのです。

 

1-3. マルチビタミンの内容

上記のような変遷の中で、特に人気のあるビタミンがビタミンA・C・Eです

これらがマルチサプリメントに主な栄養素として配合されていることが非常に多い傾向にあります。

実際にビタミンA・C・Eはこれからご説明するように確かな効果がありますが、それ以上に「がんに効く」や「やせられる」といった眉唾な触れ込みも多くあり、幅広い世代から注目されているといった人気の背景もあります。

 

 

2. ビタミンAの効果・効能

それではここから順番にビタミン固有の効果・効能について見ていきましょう。まずはビタミンAの効果・効能からご紹介していきます。

 

2-1. 粘膜や皮膚の維持効果

ビタミンA目の角膜や口の中の粘膜や皮膚正常に維持し、保護する働きがあります。

そのため、ビタミンAが不足するとドライアイを引き起こすなど粘膜への障害が発生するとされているのです。また、手がカサカサになるのもビタミンA不足が原因の場合があります。

その他にも、口や鼻の粘膜が機能しなくなるとウイルスが簡単に体内に侵入するため、風邪をひきやすくなります。ひどくなると味覚障害を引き起こすこともあるのです。

 

2-2. 抗酸化作用

ビタミンAには抗酸化作用もあります。これは体内でビタミンAに変換されるβカロテンという栄養素の特徴的な効果です。

抗酸化作用というのは、体内に発生する活性酸素と呼ばれる有毒な物質を除去する効果を意味します。活性酸素は増え続けることによって細胞を傷つけ、老化現象や体内の機能不全を引き起こす原因物質でもあります。

これをビタミンAが除去することによって体を若々しく健康に保ってくれるのです。

 

2-3. 視力の維持効果

ビタミンAは非常に目に効果があるとされています。

先ほどご紹介した角膜保護の効果があるほか、視力を一定に保つ効果もあります。

特に、ビタミンAが不足すると通常視力の低下がみられるほか、暗い場所での急激な視力低下が発生する場合が多くあります。これは夜盲症と呼ばれ、早期治療の必要な症状です。

 

3. ビタミンBの効果・効能

つづいてビタミンBの効果についてご紹介していきます。

 

3-1. 補酵素の効果

ビタミンBには1や2といった番号が振られていますが、これら全体の効果としてまず挙げられるのが補酵素の効果です。

補酵素とは、文字通り酵素をサポートする機能を指します。酵素は、食べたものをアミノ酸などのエネルギーに変換する役割をする栄養素です。これをビタミンBがサポートすることで、効率よく食べ物がエネルギーに変換されます。

 

3-2. 神経機能の維持効果

ビタミンBは神経にも働きかけることが分かっています。

特に手足、指先などの末梢神経の機能維持にはビタミンBが大きく関わっています。ビタミンBが不足すると、手足のしびれなどが起こりやすくなり、ひどくなると痙攣などといった症状が発症することもあるのです。

 

3-3. 赤血球の生成

ビタミンBは血液中に含まれる赤血球の生成にも携わっています。詳しくは赤血球中のヘモグロビンの生成を促進する、という機能です。

ヘモグロビンは人間の血液に必要不可欠な栄養素というだけでなく、赤血球に乗って体全体に酸素を届ける役割も担っているのです。

つまり、このヘモグロビンがしっかりと生成されることによって体のすみずみまで酸素が行きわたるという仕組みです。

 

3-4. 抗ストレス効果

ビタミンBを摂取することで、ストレスに強くなるということも分かっています。

逆に言うと、ビタミンBが不足すると私たちはイライラしやすくなってしまうのです。

私たちはストレスを感じた時にそれに対抗するべく「副腎皮質ホルモン」という成分を分泌します。この抗ストレス成分の分泌を、ビタミンBが促進してくれるのです。

 

 

4. ビタミンCの効果・効能

ビタミンCにも様々な効果・効能があります。

 

4-1. 抗酸化作用

これは先ほどビタミンAの項でご紹介した効果と同じものです。この効果により健康的な体の維持をサポートしてくれます。

 

4-2. コラーゲンの生成作用

ビタミンCの代表的な効果の一つがこれ、コラーゲンの生成効果です。

コラーゲンというと肌に良いという印象がありますが、コラーゲンが含まれているのは肌だけではなく骨、血管など体内のあらゆる部位に含まれているのです。

そのため、ビタミンCの効果で肌はもちろんのこと骨は柔軟性を持ち強くなり、血管も伸縮性のある強い血管へと強化してくれるのです。

 

4-3. 美白効果

ビタミンCの肌に嬉しい効果はコラーゲンだけではありません。肌のメラニンを撃退する美白効果も期待できるのです。

ビタミンCはメラニンの原因物質となる成分が黒い色素へと変化するのを防いでくれます。また、一旦色素として沈着してしまったメラニンを無色化しようと働いてくれる効果もあるのです。しみ・そばかすの予防にも対策にもどちらにも非常に効果的です。

 

4-4. アルコールやたばこの無毒化効果

ビタミンCはお酒好きの方や喫煙者は特に多く摂取する必要がある栄養素だと言われています。

これは、アルコールの分解やたばこのニコチンの無毒化に、多くのビタミンCが利用されるからです。そのため、飲酒時や喫煙時にはビタミンCが非常に不足しがちになります。

ですがそんなビタミンCの効果のお陰で二日酔いを防止できたり、煙草の害を最小限に抑えたりすることが出来るのです。

 

4-5. ストレス緩和効果

この効果はビタミンBの項でご紹介した効果と同じものです。

ストレスに対抗するために分泌される「副腎皮質ホルモン」の生成を、ビタミンCもサポートする効果があるとされています。

 

5. ビタミンDの効果・効能

続いてビタミンDのもつ効果・効能についてご紹介していきます。

 

5-1. カルシウムの吸収サポート効果

ビタミンDの効果は大々的にうたわれることが少なく、知らない方も比較的多いでしょう。

ですがビタミンDは筋肉を鍛えたい方や丈夫な体を維持したい方には非常に重要な栄養素なのです。

ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートする機能があります。カルシウムは知っての通り骨を上部にする栄養素ですが、ビタミンDと一緒に摂取することによってさらに効率よく吸収することができます。

すなわち効果的に骨を強化できるということに繋がります。

 

5-2. 筋肉増強効果

実はビタミンDはプロテインなどにも含まれている栄養素で、筋肉の生成と深いかかわりがあるのです。

血中に含まれるビタミンDの濃度が高い人は筋肉量が多い傾向にあるという研究結果があります。これは、ビタミンDが筋肉の修復・生成に関わっていることを示す結果です。

ビタミンDは体内のタンパク質と結合することによって筋肉を生成するのに必要な栄養素として働いているのです。

 

5-3. 代謝促進効果

ビタミンDを摂取する事で、代謝の良い体作りをすることもできます。

代謝が良いということはエネルギーをたくさん燃やし、脂肪を蓄積させにくい体ということです。

ビタミンDは、脂肪を燃焼させるのに必要な信号を発する成分と結合することでその効果を発揮します。さらに空腹時に気分を低下させないためのホルモンやセロトニンなどといった成分を分泌するためにもビタミンDは必要不可欠です。

このように、ビタミンDはスポーツマンやダイエッターには特に欠かせない栄養素であることが分かります。

 

 

6. ビタミンEの効果・効能

最後に、ビタミンEの効果・効能についてご紹介します。

 

6-1. 抗酸化作用

この効果は先に何度かご説明したようにビタミンA・Cと同じ効果です。

運動や脳を使うことによって発生する活性酸素を除去する効果です。この活性酸素は酸化することによって体内の有毒物質として機能するため、抗酸化作用で撃退することが出来ます。

 

6-2. 女性ホルモン調節機能

ビタミンDには女性ホルモンの分泌を調節する機能があります。

特に不妊治療などにも多く使われ、その効果は医療の現場でも重要な役割を担っています。

ビタミンDの中に含まれるトコフェロールという成分は卵巣や副腎に貯蔵され、そこで女性ホルモンの分泌量をコントロールしてくれるのです。

ビタミンDを多く摂った女性は不妊の改善効果があったという実験結果も多くあります。

 

6-3. 血行促進効果

ビタミンDは血行を促進する効果があります。直接血液の流れを早めるのではなく、血管を押し広げることによってその流れをスムーズにしてくれます。

手先の血管が縮んでいると冷え性などを引き起こしやすく、頭や肩の血管が縮めば肩凝りや頭痛といった症状が現れます。ビタミンDはこうした血管の収縮からくる症状を緩和する効果もあるのです。

 

6-4. 血糖値・コレステロール値低下効果

ビタミンDは生活習慣病の予防や対処にも非常に効果的です。

中でも、私たちが食事をした後に血糖値をさげるため分泌される「インスリン」という成分の生成を促進し、血糖値を抑えます。

また、体内のコレステロールを運搬する作用もあるため、コレステロールが血管を詰まらせるといった症状も予防することが出来るのです。

 

7. まとめ

マルチビタミンに含まれるそれぞれのビタミンの効果についてご紹介しました。

マルチビタミンと言えど、その内訳や配合率は様々です。そして今回ご紹介したように、ビタミンそれぞれの持つ効果も異なります。

重要なのは、自分にどのような効果を持つビタミンが必要なのか、ということです。

マルチビタミンをとりあえず取ればOKではなく、自分にあったものを探すことで、より自身の健康度を高めることにも繋がります。

 

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