低気圧と頭痛には関係がある!その意外な理由と予防法・対処法

「気圧が低くなると毎回頭が痛くなる…天気と頭痛って関係ない気がするけどなんで…?」とお悩みではないですか?原因が何か分からず、どのような対処をすれば良いのか分からない方も多いと思います。このように低気圧による頭痛に悩まされている人は少なくありません。

でも実は、近年の研究で『低気圧と頭痛の関係』は解明されはじめているのです…!

今回の記事では、頭痛と気圧に関しての研究論文を元に

  • 低気圧で頭痛になる2つの理由

を詳しく解説した後、

  • 低気による頭痛を予防する方法

について解説していきます。

これを読めば「どうして低気圧の時に頭痛が起きるのか」がわかり、「頭痛がおきる前にとるべき対策」についてもわかるはずです。低気圧による頭痛で悩んでいる方は、参考にしてみてください。

 

 

 

1. 低気圧と頭痛の関係は科学的に証明されてきている

低気圧と頭痛はあまり関係のないように思えますが、実は近年の研究でこの二つには「関係がある」と証明されてきています。

では何がどのように関係しているのか?何が要因となってこのようなことが起きているか?について解説していきます。

 

1-1. ”自律神経の乱れ”と”血管の膨張”が主な原因

天気が悪い時や台風の前に頭が痛くなるのは『自律神経の乱れ』『血管の膨張』が原因だと考えられています。順番に詳しく説明していきます。

 

1-1-1. 自律神経の乱れ

自律神経の乱れ』は頭痛の原因の一つです。低気圧によって自律神経が乱れることで、体の調子が狂ってしまうからです。普段私たちの体は気圧によって外側から押し付けられています。女性の場合、約1.4tもの力が外から加わっていますが、それでも体は潰れることはありません。外からかかる力に負けないよう、内側からも押し返しているからです。

気圧が急に変化すると、この調節機能がうまく働かなくなり自律神経が乱れてしまいます。下の図を見てみましょう。

気圧で自律神経が乱れるのはなぜ?

まず、気圧が変化を耳の内耳という部分がキャッチします。そのあと脳から「内側と外側のバランスを整えなさい」という命令が出ます。体はそれに答えようとしますが、急に気圧が変化するとそれにうまく対応することができなくなり、自律神経は乱れるようになります。

(参照:気圧や気温の変化が痛みに与える影響について

自律神経は

  • 循環器
  • 消化器
  • 呼吸器

などの活動を調整するために24時間働き続けています。そのため、自律神経が乱れると体調が悪くなり頭痛を起こしやすくなってしまうのです。

 

1-1-2. 血管の膨張

血管の膨張』も頭痛の原因となります。気圧の影響で血管が膨らんで、神経が引っ張られてしまうからです。

人間の体は60~65%が水分でできています。気圧が下がると体の中の水分が圧力の低い空気中へ向かおうとし始め、外に向かって膨張することになります。これが血管が膨らんでしまう原因です。下の図は正常な状態と、血管が広がっている時の違いです。

血管が膨らむと神経が引っ張られる

自律神経が乱れて血管が拡張すると、血管の周りにある三叉神経(さんさしんけい)という神経との間に隙間がなくなってしまいます。こうなると血管が脈を打つたびに神経が引っ張られ、ズキズキと痛みを感じるようになるのです。

(参照:科学研究費助成事業-研究結果報告書-

 

1-2. 乗り物酔いしやすい人はなりやすい

乗り物酔いしやすい人は頭痛になりやすい傾向にあります。このタイプの人は内耳が敏感で、気圧の変化を受けやすいからです。内耳は気圧の変化を感じるだけでなく、平衡感覚を保つ役割も担っています。そのため、内耳が気圧の変化を感じると、実際の景色が揺れていなくても脳が「揺れている」と判断してしまい、混乱して頭が痛くなってしまうのです。

乗り物酔いしやすい人は、気圧の変化にも敏感な傾向が強いので注意が必要です。

 

 

 

2. 気圧の変化にどう対処すればいい?

気圧の変化で頭痛になってしまう人は、気圧が下がるタイミングを知っておくことで事前に心構えができ、対策も打てるようになります。どんな時に気圧が下がるのか、そのパターンを知っておきましょう。

 

2-1. 気圧が下がるときの3パターンを覚えておこう

気圧が下がる時の特徴は3つあります。順番に説明します。

 

2-1-1. 1日の中で一番気圧が下がるのは午後3時ごろ

1日の中で一番気圧が低くなるのは午後3時ごろです。気圧の変化は天気の悪い日だけでなく毎日起きています。この変化には一定の周期があり、9時ごろから下降し始め3時ごろがピークになります。その後も上がったり下がったりを繰り返すようになっています。

通常の気圧の変化

2-1-2. 低気圧が近づいた時

低気圧や前線が近づいている時、気圧の下がり方は大きくなります。特に

  • 朝9時頃〜午後3時頃
  • 早朝3時〜朝9時頃
  • 深夜(夜9時以降)

は気圧が下がる傾向にあります。

低気圧が近づいた時の気圧の変化

2-1-3. 台風が近づいている時

台風が接近してくると周囲の気圧は1日を通して下がっていきます。台風は低気圧の塊のようなものだからです。下の図のように、台風が近づくにつれて気圧はどんどん下がっていきます。

台風が近づいた時の気圧の変化

実際に2019年9月に関東に台風が上陸した時は一気に40hpaも気圧が下がったと言われています。そのため、頭痛に悩まされた人も多かったようです。

 

2-2. アプリで気圧の変化をチェック!

気圧の変化は自分でも頭痛〜るというアプリで簡単にチェックできます。このアプリは気象予報士によって開発されており、

  • 気圧をグラフでチェックできる
  • プッシュ通知で頭痛を予測してくれる
  • 服用した薬の記録をつけられる
  • 痛みの記録をつけることで天気と頭痛の傾向をつかめる

など、ツールも充実しています。

このアプリをチェックしていれば、薬を飲むタイミングや自分の頭痛の傾向をつかむ事ができ、頭が痛くなる前に対策を打つ事ができます。「次はいつ頭痛が起きるんだろう…」という心配をする必要もなくなります。

アプリはiPhone版とAndroid版があり、どちらも無料で手に入れる事ができます。ダウンロードして使ってみましょう。

▼PCの方はこちら

頭痛〜る あなたの頭痛を予報

 

 

 

3. 低気圧頭痛を予防する方法!

低気圧による頭痛で悩まないためにはどうすれば良いのでしょうか?自分でできる予防法を4つご紹介します。

  • 抗めまい薬・酔い止めの薬を飲む
  • 自律神経を整える
  • 耳のマッサージをする
  • マグネシウムをとる

 

3-1. 抗めまい薬・酔い止めの薬を飲む

天気の悪い日は決まって頭が痛くなるという人は、抗めまい薬や酔い止めの薬を飲むようにしましょう。これらの薬には内耳の循環を改善する効果があるからです。

低気圧の影響で頭が痛くなってしまう人は、そうでない人よりも耳の内耳という部分が敏感です。そのため、気圧の変化にも過剰に反応してしまい、頭痛がおきてしまうのです。

気圧が低くなる前に、これらの薬を飲む事で内耳が過剰に反応してしまうのを防ぐ事ができます。

ただし、薬によって入っている成分が違い、人によって合う・合わないがあるので、薬局の薬剤師さんや病院の先生に相談するようにするのがおすすめです。

 

3-2. 自律神経を整える

日頃から自律神経を整えておく事も大切です。自律神経が乱れると体のバランスが崩れてしまい、頭痛の痛みも強く出てしまうからです。

自律神経を整えるには、規則正しい生活を送り、ストレスを溜め込まないようにする事が必要です。

  • 毎朝同じ時間に朝日を浴びる
  • 朝食を食べる
  • ウォーキングなどの運動をする
  • ゆっくりお風呂に入る

などの方法を実践して、日頃から自律神経を整えるようにしましょう。

こちらの記事では、ストレス解消に効果のある運動や趣味を紹介していますので、参考にしてみてください!

●もう悩まない!『本当にストレス発散に効く』運動をご紹介!

●【趣味診断チャートつき】1人でもストレス解消できるズボラのための趣味9選

 

3-3. 耳のマッサージをする

耳のマッサージも頭痛の予防に効果があります。マッサージによって耳の周りの血流が改善し、内耳を流れるリンパの流れもよくなるからです。

「内耳は低気圧による頭痛と大きく関係している」と言われています。そのため、ここのリンパの流れが悪くなり滞ってしまうと、自律神経や気圧のセンサーにも影響を及ぼすことになるんです。

耳のマッサージのやり方は次の通りです。

耳のマッサージその1   耳のマッサージその2

耳のマッサージその3

耳のマッサージその4

 

 

3-4. マグネシウムをとる

マグネシウムをとるようにするのも大切です。マグネシウムには乱れた神経を整える効果があるからです。

(参照:第4章 片頭痛の予防療法

海藻類に多く含まれており、代表的なものだと

  • 青のり
  • ひじき
  • 昆布
  • わかめ

などがあります。普段の生活に取り入れるのが難しいという方は、サプリメントで簡単に補う方法もあります

1日のマグネシウムの推奨量は女性の場合

  • 18~29歳…270㎎
  • 30~69歳…290㎎
  • 70歳以上…270㎎

となっています。

(参照:ミネラル ⑦マグネシウム

取り過ぎても健康を害す心配はありませんが、1日の摂取量は350mgほどまでにしておきましょう。

 

 

 

 

4. 低気圧による頭痛はどうすれば治る?

低気圧による頭痛に悩まされた時、どのような対処をすればいいんでしょうか?詳しく説明していきます。

4-1. 首を冷やす

気圧の変化で頭痛になってしまった時は”冷やす”ことで楽になります。冷やすことで広がった血管が収縮するからです。血管と神経の間に隙間ができることで、ズキズキとした痛みも収まるようになります。痛みを感じた時は、首の後ろや痛む場所を冷やすようにしましょう。

 

4-2. 暗くて静かな場所で横になって休む

痛みを感じた時は、暗い場所で横になって休むようにしましょう。神経が敏感な人には”光や音、匂い”などにも過敏に反応してしまい、頭痛が悪化してしまう可能性があるからです。

(参照:頭痛についてしる

頭痛を感じた時には出来るだけ、刺激のない暗い場所で静かに休むようにしましょう。

 

5. 頭痛を感じたら気をつけて欲しいこと

頭痛になった時に気をつけておくべきことを説明していきます。

 

5-1. 頭痛の種類によってとるべき対処は違う

頭痛には種類があり、それぞれとるべき対応が異なります。下の図を見てみましょう。

頭痛の種類・特徴・対処法

このように頭痛の種類によって、とるべき対応は違ってきます。特に、偏頭痛と緊張性頭痛は真反対の対処になります。自分の頭痛がどの頭痛なのか、特徴や傾向をみて判断してください。

群発性頭痛の場合は痛みがかなり強いので我慢せず、病院を受診することをおすすめします。

 

5-2. ひどい時は病院を頼って

頭痛にずっと悩まされているという方は、我慢せずに病院を受診しましょう。その際は頭痛に詳しい「頭痛外来」を受診されることをおすすめします。正しい対処法がわかれば、ストレスも減り上手に頭痛と付き合っていく事ができるはずです。「こんなことで病院なんて…」と思わず、病院で診てもらいましょう。

 

6. まとめ

低気圧と頭痛には関係があり、近年の研究でもその関係は証明され始めています。また、低気圧による頭痛の原因は「自律神経の乱れ」と「血管の膨張」と考えられています。

自分で気圧をチェックできるアプリを活用して、頭が痛くなる前に

  • 抗めまい薬、酔い止めの薬を服用する
  • 自律神経を整える
  • 耳のマッサージをする
  • マグネシウムをとる

などの対策を取りましょう。

あまり我慢しなことも大切です。なかなかよくならないという人は、一度頭痛外来を受診してみるようにしてください。

 

 

前の記事へ
普段の生活に欠かせな…